口臭とは?
口臭とは本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称です。
人は会話する時口呼吸を行うので、その時吐く息に乗ってお口から出ていくのが、口臭です。
心身ともに健康であれば、不快な口臭はほとんどありませんが、身体に不調和が起こると、不快な口臭(臭気)になって出てきます。
健康な人でも、朝起きてから一日の生活の中で口臭の強さが日々変化しています。
口臭(臭気)の分類
原歯科クリニックでは、前もって記入して頂いた生活調査票と診察時の問診・口臭測定器械などをもとに口臭の原因を解明していきます。
生理的口臭
- 一般的な生理的口臭
- 生理的な口臭には、起床時、空腹時、緊張時口臭やホルモンの変調による口臭、嗜好・飲食・薬などによる口臭があります。
- 起床時口臭
- 睡眠中は誰でも、抑制を受けて唾液の分泌量が減っており、それに加え口腔内の乾燥が起こります。
普段常在している菌は増殖を続け、起床時には微生物環境が悪くなり、口臭が強くなります。
- 空腹時口臭
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食事が長く取れずにいると、脳が活動するのに必要なブドウ糖が血液から供給されにくくなります。
そうすると肝臓や筋肉に貯蔵しておいたグリコーゲンを代わりに分解し、ケトン臭という強い吐息になります。
また空腹時は唾液もネバネバし、乾燥も伴いますので口臭の原因となります。
- 緊張時口臭
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人はお口の衛生状態や環境を無意識に良い状態にしています。この機能は自立神経の作用によって行われています。
しかしストレスを感じると自律神経は交感神経優位になり、さらさらしていた唾液の流れが滞り、ネバネバしてきます。唾液中の新鮮な酸素も少なくなり、嫌気性菌が増えて結果的に口臭を強くさせます。
- ホルモンの変調などに起因する生理的口臭
- 妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭などが原因で起こる口臭になります。
- 嗜好物・飲食物・薬物による生理的口臭
- アルコール、タバコ、コーヒー、ニンニク、ネギ、薬物(アリナミン・ビタミンB1・漢方薬)などが原因で起こる口臭になります。
病的(器質的・身体的)口臭
- 歯科口腔領域疾患
- むし歯、歯周病、口内炎など
- 耳鼻咽喉科領域の疾患
- 鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド、咽頭炎など
- 全身(内科)疾患
- 糖尿病、肝疾患、腎疾患など